地域クリエイティブ賞

田舎館村 「田んぼアート」+「ライスコード」

イベント概要

青森県田舎館村は、弥生時代から続くお米の産地。しかし近年は日本人のコメ離れで、その力を失いかけていた。村は、お米の復興施策として、田んぼそのものを舞台にした「ライブイベント」を開発。6種類の色の異なる稲を植え分け、大地に壮大な絵を描く「田んぼアート」を実施。この試みは、10年以上の試行錯誤の中で緻密な巨大アートへと進化をつづけた。田舎館村の「田んぼアート」は、世界中のだれもが驚く本格的なネイチャーイベントに成長。稲の成長に合わせて図柄が生き生きと躍動する「田園礼讃型のライブイベント」として、8000人の村に、本年度は世界中から29万人の人が訪れるまでに成長した。さらに昨年からは、この田んぼアートをスマホでスキャンするだけで、手ぶらでお米が購入できる「rice-code」を開発。集客と販売、二つの前例のない体験型イベントが、過疎の農村の未来を元気いっぱいに照らしている。

審査員コメント

「10年間かけて試行錯誤した」というだけあって、色の違う6種類の苗を植え分けて作られた稲穂のアートは圧巻!微妙なグラディエーションが作品に驚くべきリアリティを与えています。田植えから稲刈り迄を参加型で運営し、成長の過程を定点で記録している点も時空間のスケール感を伝えるのに効果的。さらに、オリジナルアプリ「ネイチャーバーコード」を開発した点もイノベイティブで、実際のお米の購買に結びついている点も高く評価されました。

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