イベントで復元賞

第24回春姫道中

イベント概要

名古屋城本丸御殿復元運動として生まれた「春姫道中」は、戦国末期、尾張徳川家初代藩主「徳川義直公」に輿入れした紀州藩主浅野幸長の息女「春姫」の嫁入り道中を再現した時代行列です。時は1615年4月12日。女騎馬武者43人、長持300棹、御駕籠50挺。長さ10数町にも及んだと伝えられる春姫の華麗な花嫁行列は、混乱の戦国末期の安定と太平の兆しとして、尾張の町衆に歓呼の声で迎えられました。本丸御殿に唯一住まわれた春姫にご登場いただき、「名古屋城本丸御殿復元」を訴えてきた「春姫道中」は24回を重ね、2018年6月8日、ようやく念願が叶い、名古屋城本丸御殿は完成、公開の運びとなりました。

選考委員コメント

「名古屋城本丸御殿復元」を目的に四半世紀にわたる市民活動として開催されてきたイベントで、市民ボランティアによる活動が、本丸御殿復元の実現に結びついた全国的にも珍しい事例として注目されました。イベント自体は、2018年本丸御殿の復元をもってFINALとのことですが、「春姫道中」を考案、活動にも尽力された造形作家の故夢童由里子氏への敬意を込めて「イベントで復元賞」が贈られることとなりました。