“想いを形に” 賞

失われた街 模型復元プロジェクト ふるさとの記憶 みやぎ特別展

イベント概要

本企画展は、2014年1年間にわたりNHK仙台放送局とともに取り組まれ、宮城県各地でのワークショップの成果として、宮城県内の志津川、石巻、大沢、そして荒浜等の模型を、プロジェクトや被災地の現況を示す写真等のパネルとともにそれぞれ展示されました。
東日本大震災とそれに伴う大津波により、東北・関東地方の太平洋沿岸部で、多くの街や集落が一瞬にして失われてしまいました。このプロジェクトは、失われた街や村を1/500の縮尺の模型(気仙沼市唐桑町、南三陸町志津川、女川町、石巻市中瀬/門脇/湊地区/仙台市若林区荒浜、名取市閖上、山元町磯地区)で復元し、地域に育まれてきた街並みや環境、人々の暮らしの中で紡がれてきた記憶を保存・継承していくことを目指しています。
復元模型の制作には建築学生によるボランティアを中心として、地域の皆様、その街の再生を願う全ての皆さん協力を仰ぎながら制作しました。

審査員コメント

震災で失われた街をジオラマで再現し、一瞬で慣れ親しんだ街を失った被災者の記憶を残していこうとする展示会イベントで、被災者がジオラマ制作をとおして、過去との絆、近隣の住民との絆を取り戻すという、心のケアとしての役目も果たしている点が評価されました。制作には建築学を学ぶ大学生がボランティアで参加し、被災地に寄り添う一つの新しい支援の形として学生の成長にもつながったイベントであったと思われます。

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