あかりひとづくり賞

燈籠祭

イベント概要

東紀州の夏の風物詩として県内外に認知されている「燈籠祭」。その起源は1928年当時の長島町の赤羽川の川開き行事として地元青年団が都鳥型の燈籠を流したことが始まりとされています。その後、戦争や過疎化による若者流出などの理由で中断されていましたが、1987年当時の紀伊長島町商工会青年部を中心とした若者たちが伝統復活の熱い思いをもって、以前よりさらに巨大化した燈籠を制作し見事に復活させました。
燈籠祭の見せ場「燈籠競演」では数ヶ月にわたり実行委員会により手作りされた巨大燈籠を海に浮かべ、その背景で豪快な花火を打ち上げることで、他では味わえない幻想的な雰囲気を楽しんで頂いてます。また、ここでしか見れないオリジナル花火「彩雲孔雀(さいうんくじゃく)」は見るものを感動させるできとなっています。近年では、その瞬間を撮影しようと、全国から多くのカメラマンが来場しています。

選考委員コメント

90年前に地元青年団が始めた行事を、一旦中断した期間を経て32年前から再現し、地域の伝統行事を守ろうと今日まで引き継いできた主催者の熱意が評価されました。高齢化が進み若年層の減少が顕著な中、「燈籠祭りは人づくり」を合言葉に、毎年新しいメンバーの参加を得て、新たな息吹を吹き込んでいくといった地道な努力を今後も継続してもらいたいとの願いを込めて「あかりひとづくり賞」が贈呈されました。