最優秀賞 経済産業大臣賞(日本イベント大賞)

時空超越美術賞
MRミュージアム in 京都

イベント概要

博報堂と博報堂プロダクツによるVR・ARの専門ファクトリーhakuhodo-VRARは、京都最古の禅寺といわれる臨済宗建仁寺派 大本山建仁寺と、国宝「風神雷神図屏風」を題材に文化財のデジタル・トランスフォーメーション事業として共同研究「MRミュージアム in 京都」を行いプレス発表会、及び一般公開を実施した。
本研究は日本マイクロソフトと連携し、同社のMixed Reality技術を使って「体験する」ことをテーマとして進められた。今回制作された、今までにない文化財の鑑賞体験コンテンツでは約10分間の複合現実が体験可能であり、プレス発表会の後、建仁寺(2/22-24)、続いて京都国立博物館(2/28-3/2)で一般公開された。整理券は瞬時に配布終了となったが、多くの来場者に体験いただくと同時にメディア報道でも話題になり大きな露出効果を得た。

選考委員コメント

美術鑑賞において、作家の人物像やその創作の背景などの情報を合わせて知ることは、作品の理解に役立つとともに鑑賞の楽しみを増してくれる重要な要素となります。最新の映像技術を駆使して文化財に眠るストーリーを3Dグラフィック化したこの取り組みは、その意味でもう一つの作品とも言え、今後の美術館、博物館のあり方を変える可能性を秘めています。その将来性が評価され最優秀賞(経済産業大臣賞)の受賞となりました。