トヨタは「クルマメーカーからモビリティサービスの会社へ」を標榜しており、地域の販売店は「町いちばんのお店」を目指して地域密着活動を展開。昨今地震や台風など日本中で自然災害による被害が増え、その都度避難所での電源供給問題が取り上げられ、非常時にいかに暮らしを守るかが社会課題に。
そうした中、電動車の持つ給電機能に着目し『災害時の電源供給源』という新しい車の価値を提示する取り組みを開始。メーカーと地域販売店、自治体やローカルメディアが一体となって「災害に強い町づくり」を推進していく『防災給電プロジェクト』を立ち上げ、給電機能を認知・体験して頂く体験会を全国10都市で開催した。
クルマの電気をつかった防災訓練体験として「学ぶ」「作る」「食べる」「温まる」の4つのワークショップ型の体験に加えて「クリスマスツリーをクルマの電気でライトアップ」を演出のメインに展開し広くメディアで情報を発信した。
地震や台風など自然災害の多い日本において、電気自動車の給電機能を広く知ってもらおうとするイベントで、全国10都市において展開されました。それぞれの地域社会と密着した取組みであると同時に、車の中で一夜を過ごすなど防災訓練、防災意識の啓発にもつながっていることが評価されました。企業の事業活動を通じて社会的な課題を解決する、「企業価値」と「社会価値」を両立させるCSVの好事例としても注目されました。