広島の想い 世界に伝わるで賞

ONLINEとうろう流し × 広島 愛の川2020

イベント概要

戦後75年目の2020年広島。本来なら、今年も「75年前の広島」に祈りを捧げ、次の100年に向けて想いを新たにする年でした。しかし、新型コロナウイルスの影響により私たちの75年目となる8月6日は、灯ろう流しの中止、平和記念式典の縮小等、今までにない様相を呈しています。
コロナ禍でもできること、広島らしく、今らしく、制約がある中で可能なことを模索し、「ONLINEとうろう流し」を企画しました。
PCやスマートフォンで参加できる、オンラインによる「とうろう流し」。
コロナ禍で当日の平和公園内でのお披露目が出来なくなった「はだしのゲン」作者、中沢啓治さんの詩に込められた想いやメッセージを歌う「広島 愛の川」を、子供たちやアーティスト、音楽団体が歌と音楽でつなげていくオンラインによる「広島 愛の川2020」制作と当日上映。
この2つのプロジェクトを軸に、過去の大切なメッセージを未来へ、広島の大切な想いをコロナのために途切れさせることなく、世界に発信。
8月6日の当日は、原爆ドームに近く、本来のとうろう流しの会場である元安川近くの旧広島市民球場跡地に投影会場を設け、オンラインによる「とうろう」を流していただきました。
当日はWebでの生配信、賛同いただいた街中の3か所の大型ビジョン同時生配信も行い、街全体で平和への想いを共有しました。

選考委員コメント

コロナ禍で、例年のとうろう流しの中止、平和記念式典の縮小など異例の事態の中、 戦後75年目の大きな節目として、制約がある中で可能なことを実現しようとした関係者の努力が結実したイベントとして高く評価されました。大型モニターが設置されたリアル会場や市内の街頭ビジョンで映し出される、世界からの平和希求のメッセージは、これまでになく多くの人の眼に触れることともなり、想いを伝える新しい方法の発見にも繋がりました。