コロナ禍で無観客で開催がきまったオリンピック・パラリンピック。
選手たちが全力を出し切るには観客からの声援は欠かせない。
また観客たちは自分たちの声援が選手に直接届くことを願っていた。
注目したのはスタジアムのモニター。全世界からのエールをスタジアムのモニターから選手たちに届けようとチャレンジした。
参加207の国と地域の応援コールに着目。
世界の国・地域の応援には多様性がある。そして、生の声援には目に見えないチカラがある。デジタルで、その2つの要素を掛け合わせて、生まれた新しい応援スタイルが「世界を応援しよう!」である。
いわば、応援活動のDX化。
各国の応援スタイルを、大使館などの協力を得てすべて動画化。それをウェブやテレビで配信。SNSでの告知はもちろん、イベントの実施や、テレビでも放送し、
日本中・世界中に世界の応援スタイルや振り付けを覚えてもらってムーブメントを広げた。
さらに好きな国の応援をマネて撮影した動画を、世界中から募集し2000以上の動画を集めた。
それらをスタジアムのモニターから、試合をおこなっている選手たちに向けて、それぞれの国・地域の応援スタイルのエールを流した。207の国と地域のそれぞれの選手たちに、生の声援を届けた。
テレビでも多数取り上げられ、視聴率30%超の番組で取り上げられるなど、
社会的ムーブメントへと昇華していった。
競技場以外での、多くのイベントも東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を盛り上げる役目を果たしました。無観客でのスタジアムに流れる、母国語での応援メッセージや動画は、選手の気持ちの支えになったでしょうし、「地元チャレンジャー」として聖火をリレーした人々は、更なるチャレンジを続けておられると思います。また、最新の通信技術や映像技術で聖火セレモニーを体験された人々は永くその記憶を語り継ぐに違いないと思われます。コロナ禍で沈みがちな国民の心を勇気づけたイベントとして、特別賞の授与となりました。