一緒に備えま賞

備える!中日サバイバルキャンプ

イベント概要

近い将来の発生が懸念される南海トラフ地震に備え、名古屋大学減災連携研究センターと連携した事前学習と一泊二日の屋外避難所生活体験で構成される当イベント。防災・減災の実践的な技を学ぶ場を「一緒につくり、体感する」参加性とクリエイティブな展開によって、防災意識の薄かった層も取り組む新しいカタチの防災キャンプ。毎回場所を変えることで、その地域の自治体や企業、NPOを巻き込み、地域防災力向上にも貢献している。
地方紙の発信力、地域の有識者、防災NPO、高大生ボランティア、クリエイターの力を結集し、正しい防災の知識や技を身につけるプログラムや、実際に近い被災体験や過酷な状況を再現するプログラムを用意しています。併せて、従来の防災訓練に様々なデザインの力を加えることで、過酷な避難体験も楽しみながら意欲的に学ぶ仕組みを構築している。
高大生ボランティアには、事前に数回の防災レクチャーで学びと実践の機会を創出。将来の防災・減災の担い手を育成するSDGsの取り組みにもなっている。
無料参加枠100名に対し4倍以上の応募があり、リピーターも多い人気のイベントに育つ。参加者の防災意識の向上や行動にも好影響を与える。
継続展開により、様々な地域で防災イベントへの出展や小中学校への防災出前授業などの活動が始まり、このイベントが一過性のものに留まらない新たなムーブメントを創造していると言える。

選考委員コメント

地震大国の宿命として、いつかは遭遇する巨大地震に対して、防災、減災の視点からキャンプという1泊2日の合宿形式で継続されている取組みとして評価されました。高校生ボランティアの事前研修を通してのリーダー養成や、親子別々というシチュエーションで子供たち自身が協力しあうといった体験、さらには開催地を変えることで、多くの地域の住民との連携など、防災、減災における様々な絆を生み出している社会性の高いイベントです。