イベントプロフェッショナル賞

政府・自治体・公的団体部門 ブロンズ賞イベントのこれからを創る新たな枠組み!行政施設の広報課題を解決する東山動植物園「地球のいのちに出会う森」プロジェクト

イベント概要

日本でも類を見ないイベントのこれからを創る新たな枠組み。
広報予算がほとんどない行政施設を民間パートナーが広報支援。
東山動植物園といういのちを繋ぐ場を活性化させる継続的な広報の実現が
「SDGsなどの生物多様性を通じた環境教育」の推進にドライブを。
東山動植物園の動植物の種は多く、コアラやゴリラなどの人気動物もほとんどが絶滅危惧種です。
その原因には人が大きく関わっています。
開発、乱獲、汚染。今後数十年で100万という種が絶滅するとも言われている中、
動植物園は生き物と触れ合う場所というだけでなく、
①現状を社会に周知し環境教育を行う。
②絶滅危惧種を保護・繁殖させ未来につなぐ「種の保存」を行う、という役割を持っています。
しかし市の公共施設であり、広報予算は限られています。
ブラザー工業が「広報パートナー」となり、
広告物制作・媒体発注・イベント実施などの「広報物の寄贈」を行うことで幅広い広報を可能にしました。
特に2022年にはアジアゾウ出産というトピックがあり、
赤ちゃんの愛称募集イベントで人々を巻き込みながら、
出産と絶滅という強烈な対比を表現として展開。
まず自分事化してもらうため、WEBサイトにてアジアゾウ赤ちゃんの愛称を募集。
注目度を高めたタイミングで「種の保存」の理解につながる約15分のドキュメンタリー映像で動物園の姿勢を。
全30段の新聞広告でいのちのつながりを。新聞広告と同日に愛称の命名式イベントを実施しました。

選考委員コメント

「動物園」という市民にとっての憩いの場、娯楽の場という認識を、生物多様性やSDGsを考える場としてイメージや概念を変えていこうとする新たな角度での取り組みであると同時に、「広報協賛」という仕組みで、企業の社会貢献活動と、予算に限りのある行政関連施設のP R活動を融合させたことが評価されました。