ブロンズ賞

ティラノサウルスレース(大山)

イベント概要

恐竜の着ぐるみ集団が競って芝畑を駆け抜ける「ティラノサウルスレース大山」が、鳥取県大山町で4月16日に開催。
「コロナ禍で溜まった元気を発散してもらいたい」思いから、有志で催されたイベント。忙しい日常と自粛で行き場を失った前向きなエネルギーを自分と他人を喜ばせるために使ってもらおうという意図で開催。
「ティラノサウルスの着ぐるみ(約5000円)を自前で用意」を条件にエントリーを募ったところ、当日は会場の芝畑「スカイテラス大山」に約100体の恐竜が集結。成獣の部オス・メス(成人男女)、幼獣(子供)の部門でレースを実施。
70m走で競い、各予選組の上位3体が決勝に進出できるルールだった。また当日は参加竜全員参加の「T-REX総選挙」も実施。来場者と参加竜による投票を行い、鈍足の参加竜も周囲を楽しませることで表彰される仕組みを作った。
会場は標高300m・最寄り駅から徒歩40分の畑であり、大規模イベントの会場としては初の使用。参加費は取らず、アクセスの悪い会場で情報発信を絞ることで参加竜・来場者ともに消費者マインドが薄くモチベーションの高い方を呼び込み、会場の雰囲気づくりに努めた。また「ティラノサウルスレース」の商標を確保した上で開催までの流れをSNSで公開。希望者が後日、自力で開催できるように計画した。

選考委員コメント

恐竜の着ぐるみを着て、ただ走るというシンプルな構成にも関わらず、その姿が多くの人の笑いを引き出すという意外性が印象に残るイベントとして評価されました。商標を確保した上で、いろいろな所での普及を目指した大山の主催者と、小児医療の現場で長期療養の子供達や家族を楽しませようとする香川の主催者の共同受賞となりました。