柏の葉スマートシティの街づくりがスタートしてから17年。新たにこの街で生まれ育った新世代は、自ら街を選んだ世代よりも街への愛着(=シビックプライド)が低い。「公・民・学の共創」を掲げるこの街にとっては重要な課題であった。
その課題解決として誕生したのが「TALKING CITY」。街の共創環境を活かし、住民と住民を生の声で繋ぐAR体験である。
80名を超える住民が街のモノになりきって、街の秘密や情報を音声で吹き込み、年齢問わず楽しめるARコンテンツとして街中に設置。行政・大学・民間企業の協力により、普段は立ち入りを許可されていないエリアの開放も実現した。
住民の54%が体験し新たな街の魅力を発見。新世代の住民のシビックプライドが116pt上昇。地域の高校の授業にも取り入れられ広がりを見せている。
スマホをかざすと街中のモノが街の歴史や物語を喋り出すという体験により、街の魅力や地元への愛着を改めて感じる人が増え、住民のシビックプライドを高めた点が評価されました。また80名以上の住民の声でセリフを収録するなど、住人自らが街の良さを発信していく「公民学連携」で取り組まれた手法も素晴らしいとの声が上がりました。