『感動産業特区宣言』をしている沖縄うるま市は、2023年8月20・21日に文京シビックホールにて現代版組踊「肝高の阿麻和利」(きむたかのあまわり)東京公演を4年ぶりに開催しました。
現代版組踊「肝高の阿麻和利」は、沖縄県うるま地域の中高生が2000年から演じる沖縄版ミュージカル。沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」に現代音楽とダンスを取り入れ、うるまの歴史上の英雄である阿麻和利(あまわり)の半生を描きます。オーディションで選ばれた総勢約80名の中高生は、エネルギッシュなパフォーマンスで会場を沸かせ、感情のこもった演技で観客の涙を誘い、閉幕時には約4,000名の観客からのスタンディングオベーションの賛辞とともに、会場全体が感動の渦に包まれました。
<あらすじ>
舞台は、真夜中の勝連城跡。
学校内では、年に一度の「幻の村祭り」なるものが噂になっていた。その真偽を確かめるため、こっそりと城跡に忍び込んだ子ども達。
そこで子ども達は、謎の老人「長者の大主」と出会う。突然、雷鳴の中から現れた「肝高神」から渡された巻物には『阿麻和利の乱』の真実が書き記されていた。勝連城10代目城主だった阿麻和利とは、一体どんな人物だったのか?
巻物の内容を読み解くうちに、1456年当時の勝連にさかのぼり、歴史の闇に閉ざされた民草の王としての、真の阿麻和利の姿に近づいていくのだった…。
沖縄の伝統芸能の「組踊」にダンスなどを取り入れながら現代風にアレンジして進化させつつも、阿麻和利という歴史上の人物の生き様を通して、心の気高さや地域を守る王の心情を伝えるという取り組みが評価されました。東京公演のみならず、海外での公演実績もあり今後も末長く続けていって欲しいとの期待を込めた表彰となりました。