ゴールド賞

パラeスポーツ・フェスタ ~インクルーシブ・テックで遊ぼう!~

イベント概要

本イベントでは、テクノロジーの活用を通して「障害の有無に関係なく一緒に遊び、学び、活動する」という新しい社会の在り方を推進するためにフローレンスが開催しました。障害児支援を行う中で、テクノロジーを活用することで活動の幅が広がることを実感したことがきっかけです。
イベントでは視線入力装置や様々な大きさ・形・力で操作できるデバイスを用いた体験ブースを設置し、市販のゲームや遊びを楽しめる場作りを行いました。また、作業療法士や作業療法を学ぶ学生が付き添い、こどもたちの障害特性に応じたデバイスの選択や遊び方を提案できるコミュニケーションを設計しました。実際のデバイスを活用しながら遊ぶことで、日常生活で活用できるイメージが湧くように工夫しました。
さらに、専門家の意見を元に、個々のお子さんの発達に合わせたテクノロジーの導入ステップを示したパンフレットを作成・配布し、保護者や支援者が適切な情報を得られるよう支援しました。
大人のボランティアや、その子どもも参加し、大画面で共にゲームを楽しみ、イベントを通して障害がある子もない子も一緒に遊ぶことができました。障害児と初めて接したという人もおり、一緒に楽しむ経験が参加者の心に刻まれ、共生社会の実現に向けた一歩となりました。参加者からも「目指す未来の姿が見えた」と高く評価されました。

選考委員コメント

障害のある人や、障害児のいる家族は、福祉イベント以外での「みんなと一緒に遊ぶ、楽しむ」という、そんなシンプルなことが難しい現実がある。それを可能にするのがテクノロジーだというということは福祉業界では認識されていたが、それを広く伝えるイベントである。そこに、学生さんなどの若い人たちが参加していることに、これからの大きな展望がある。(東ちづる選考委員)